当社のAI法エクスプローラーを使用して、AI法の全文をオンラインで閲覧する。

EU AI法コンプライアンス・チェッカー

EU AI法は、EU域内および域外に所在する事業者に新たな義務を課すものです。この対話型ツールを使用すると、貴社のAIシステムがこれらの対象となるかどうかを判断できます。

EU AI法に基づく義務に関する最新情報をご希望の方は、EU AI法ニュースレターの購読をお勧めします。

さらに具体的な情報をご希望の方は、専門家の法的助言を求め、各国のガイダンスに従うことをお勧めします。2024年には、各国向けのEU AI法施行に関する詳細情報が提供される予定です。

フィードバック- このツールの改善に努めています。ご意見・ご感想は Taylor Jones taylor@futureoflife.orgまでお寄せください。

本ツールで使用するテキストは、「AI法(規則(EU)2024/1689)、2024年6月13日付官報版」である。機関間ファイル: 2021/0106(COD)

変更履歴

2024年3月26日

  • デプロイヤーが第29条に基づく義務をメールで受信できないバグを修正しました。
  • ハイリスク義務」の結果における以下の通知を削除:「AI法が導入されてから1年以内に、"取られるべき関連する行動または決定に関して、純粋に付属的な "システムに対する追加的な除外が定義される」との除外規定は最終草案の第7条には存在しません。

2024年3月11日

  • AI法の「最終草案」を反映するため、コンプライアンス・チェッカーを更新しました。

データプライバシー結果をEメールで送信するために、フォームにて、Eメールアドレスを入力を保存する必要があります。Eメール機能を使用しない場合、お客様のデータは一切保存されません。その他、お客様やお客様の端末を特定できるようなデータは一切保存されません。匿名を希望される場合は、身元がわからないメールアドレスをご使用ください。当社は、お客様のデータを他者と共有することはありません。当社のサーバーからお客様のデータを削除したい場合は、taylor@futureoflife.orgまでご連絡ください。

よくある質問

誰が、なぜこのツールを開発したのか?

このツールはFuture of Life Instituteのチームによって開発されました。Future of Life Instituteは欧州連合(EU)とは一切関係なく、本ツールは、AI法の効果的な実践を支援するために、自発的にこのツールを開発されたものです。私たちはAI技術が生命にとって有益であり続け、甚大かつ大規模なリスクを回避すると言うミッションを掲げています。AI法はそのミッションを後押しするものであると信じています。

このツールを自分のウェブサイトに組み込むことはできるのか?

このツールは、他のサイトへの実装をサポートしていません。また、APIも用意していません。そのため、貴社のウェブサイトユーザーにこのツールをご利用いただく場合には、このウェブページにリンクしていただくことをお勧めします。

EUのAI法はいつ施行するのか?

EUのAI法は2024年8月1日に発効されました。この法律の様々な部分が異なる日に施行されるため、施行までには2~3年を要します。同法の施行に関する重要な日付は施行年表、で確認することができます。

実施期間中は欧州の標準化団体がAI法に対応した標準を策定することが期待されています。

EUのAI法が定義するリスクのカテゴリーとは?

同法の規制枠組みは、AIシステムのリスクレベルを「許容できないリスク」「ハイリスク」「限定リスク」「最小リスク、またはリスクなし」の4段階に定義しています。人々の安全、生活、権利を脅かすような、容認できないリスクをもたらすシステム(政府による社会的スコアリングから音声アシストを使用する玩具まで)は禁止されます。重要なインフラや法執行に使用されるようなハイリスクのシステムに対しては、リスク評価、データ品質、文書化、透明性、人的監視、正確性などに関する厳しい要件が適応されることになります。チャットボットのような限定的なリスクをもたらすシステムは、ユーザーが人間とやりとりしていないことを認識できるよう、透明性の義務を守らなければならなりません。ゲームやスパムフィルターのような最小限のリスクのシステムは、自由に使うことができます。

ハイリスクのカテゴリーに入るAIシステムのシェアは?

AIの分野も法律もまだ発展途上であるため、どの程度の割合のAIシステムがハイリスクのカテゴリーに入るかは不明です。欧州委員会は影響調査の中で、厳格な規則の対象となるのはアプリケーションの5~15%に過ぎないと推定しています。appliedAIが106の企業AIシステムを調査したところ、18%がハイリスク、42%が低リスク、40%がハイリスクか低リスクか不明であることが分かりました。この調査でリスク分類が不明確だったシステムは、主に重要インフラ、雇用、法執行、製品安全の分野でした。EUのAI新興企業113社を対象とした関連調査では、調査対象となった新興企業の33%が、自社のAIシステムはハイリスクに分類されると考えている一方で、欧州委員会は同項目に分類される新興企業は5~15%と評価しています。

 

EUのAI法の罰則は?

欧州議会が採択した見解に基づき、第5条で禁止されているAI慣行を行なった場合、最高4,000万ユーロ、または全世界を対象にした企業の年間売上高の7%(いずれか高い方)の罰金が科される可能性があります。データガバナンスの要件(第10条以下)および透明性と情報提供の要件(第13条以下)に従わない場合、最高2,000万ユーロ、または全世界の売上高の4%(高い場合)の罰金が科される可能性があります。その他の要求事項や義務に違反した場合、最高1,000万ユーロまたは全世界の売上高の2%(これも高い方)の罰金が科される可能性があります。罰金は違反した条項によって段階的に定められており、禁止されている行為が最も罰則が高く、その他の違反は最高罰金額が低くなります。

 

EUのAI法は、中小企業に対する具体的な措置は?

EU AI法は、第55条に規定されているように、中小企業や新興企業を支援することを目標としています。具体的な措置としては、適格基準を満たせば、中小企業およびEUに拠点を置く新興企業に対して、規制のサンドボックスへの優先的なアクセスを認めることが含まれます。さらに、中小企業のニーズに対応するため、個別の啓発活動やデジタル・スキル開発活動が実施されます。さらに、ガイダンスを提供し、中小企業や新興企業からの問い合わせに対応するために、専用のコミュニケーションチャンネルが設置されます。規格策定プロセスへの中小企業やその他の利害関係者の参加も奨励されます。適合のための経済的負担を軽減するため、中小企業や新興企業に対しては、開発段階、規模、市場の需要などの要因に基づいて適合性評価手数料を引き下げる予定です。欧州委員会は、中小企業・新興企業の認証およびコンプライアンスにかかる費用を(透明性のある協議から情報を得て)定期的に見直し、可能な限りこれらの費用を削減するために加盟国と協力していく方針です。

 

貴社のシステムが適用除外であっても、EUのAI法に自主的に準拠できるのか?

もちろんです!欧州委員会、AI事務局、および/または加盟国は、タイトルIII第2章に基づく要件(リスク管理、データガバナンス、人的監視など)について、ハイリスクとはみなされないAIシステムに対する自主的な行動規範を推奨しています。これらの行動規範は、システムの意図する目的に応じて、AIシステムがどのように要件を満たせるのかについての技術的解決策を提供するものです。環境の持続可能性、アクセシビリティ、利害関係者の参加、開発チームの多様性など、その他の目的も考慮されます。中小企業や新興企業は、行動規範を奨励する際に考慮されます。特定要求事項の自主的適用のための行動規範に関する第69条を参照してください。